犯罪経歴証明書は簡単に申請出来ない?警視庁へ相談に行った経験談

海外移住

海外転職先の会社から、犯罪経歴証明書の提出を求められているけど何それ?

どうやって申請するの?

というような私と同じ疑問にぶつかった方のために、私の体験談からお話しします。

この記事を読んで分かること
  • 犯罪経歴証明書とは何か?
  • 犯罪経歴証明書はどうやって申請するのか?
  • 申請できない場合、会社にどう説明すれば良いのか?
かよ

2023年にハワイ移住。アメリカ人夫と国際結婚。
ハワイでの日々の生活や、旅行の話、海外転職活動の体験談、英語学習などについて情報発信しています^^

私は海外転職活動をしており、イギリス企業からビザスポンサーありの内定を頂いたのですが、その入社提出書類の一環で、犯罪経歴証明書を求められました。

日本で就職しかしてない私にはそんなものに馴染みはなく、頭の中がハテナだらけだったのですが、とりあえずネットで調べて警視庁へ相談に行ったので、その経験談をお話しします。

海外転職先から提出を求められた「犯罪経歴証明書」とは

私の場合は、雇用先がイギリスの企業だったので、「DBS check」という英国政府が発給している犯罪経歴証明書のようなものの提出を求められました。

日本では提出を求められたことがないので馴染みがなかったのですが、犯罪経歴証明書とは、その人物について犯罪経歴が無いまたは有ることを証明する公文書だそうです。

イギリスで求められている「DBS check」については、こちらの記事が分かりやすかったのでご参考まで。https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000666104.pdf

申請しようと調べてみると、イギリスに住所がある人しか申請が出来ないかつ、恐らくイギリス国内での犯罪経歴の記録でしかない為、日本在住の私には申請が出来ませんでした。

そこで再度調べてみると、日本でも同様の「渡航証明書(犯罪経歴証明書)」というものがあり、雇用先に確認したところこちらの証明書でOKとのことでした。

申請は東京都千代田区の警視庁本部で受け付けているということなので、訪問することにしました。

「犯罪経歴証明書」申請に、警視庁を訪問するが結局申請出来ず

警視庁本部を訪問したのは初めてですが、桜田門駅の4番出口を出て右手すぐに警視庁があり、中に入って受付で要件を伝えると、担当者が受付まで迎えに来ます。

そして中の事務所に案内され、パスポートと、運転免許証(現住所がわかる証明書)の確認と、「渡航証明書」が必要なことがわかる書類の確認がありました。

「渡航証明書」が必要な理由を、「イギリスの民間企業の雇用契約で、提出を求められている為」と伝えると、日本ではその理由では証明書発給は出来ないと言われてしまいました。

担当者の方が教えてくださった理由をまとめると、、

犯罪経歴証明書を発給できない理由
  • 海外では雇用契約等の目的でも気軽に犯罪経歴証明書が発給されているが、日本ではスタンスが全く異なっていて、取り扱いが非常に厳しい。本人にすらその犯罪経歴証明書を開示することはほとんど無い。
  • 犯罪経歴証明書が発給されるケースは、政府や公的機関に求められている場合のみで、民間企業の雇用契約の為に発給は出来ない。
  • 民間企業に対して発給できるとしたら、「その民間企業と政府や公的機関がシステム等何かしらの理由で繋がっており、全社員の犯罪経歴証明書が求められている場合」、などの特別なケースのみ
  • (担当者の方の考えでは)過去に罪があったとしてもそれはすでに償っているものであり、就職に影響が出たりするのであれば、それは職業選択の自由を侵害する

というものでした。

せっかく来たのに申請出来ないんかい、、!となりましたが、担当者の方の説明は非常に分かりやすく、すぐに納得して何とも言えませんでした。

じゃあどうすればいい?

雇用契約書で必須と言われているし、どうしたらいいの?と困った私に担当者が提案してくれたネクストステップは以下

Next Step
  1. 雇用先へ、日本では犯罪経歴証明書の発給は非常に厳しく、ハードルが高いという事情を説明
    • 海外と日本では事情が異なるので、免除できないのか相談
    • 私からメールで日本の事情を説明するだけで雇用先が信用してくれるのか不安だったのですが、警視庁のサイトでその旨が記載されているページはないとのこと
    • 一応、発給要綱というものはあるが、そこまでの詳細は記載されていないそう
  2. 雇用先へ、なぜ犯罪経歴証明書が必要か改めて詳細確認する
    • もし雇用先の企業が何らかの理由で、政府や公的機関と繋がっておりその理由で必要なのであれば、もしかすると発給してもらえるかもしれない
  3. 犯罪経歴証明書が必要である妥当な理由が分かったら、改めて電話で警視庁に相談する
    • 必ず発給ができると言うわけでもないので、警視庁を訪問しなくても、電話で相談でOK
    • 妥当な理由があったとしても警視庁の判断では発給出来ないと言う場合は、外務省へ申請して特別発給を認めてもらう手続きが必要になるかもしれない

と言うことでした。

取り急ぎ上記を参考に、雇用先へ以下メールを送って現在返信待ちの状況です。

雇用先へのメール内容
  1. 日本では、政府もしくは公的機関からの依頼でない限り、犯罪経歴証明書の発給は簡単に出来ません。
  2. 犯罪経歴証明書が必要な理由は何ですか?
    もし政府等と関連した理由であれば発給可能かもしれないので、こちらから警視庁に説明できるよう詳細を教えてください。
  3. もし政府と関連した妥当な理由がない場合は発給出来ない可能性が高いです。その場合はどうなりますか?
  4. 他にも日本人社員がいると思いますが、彼らは日本の犯罪経歴書を提出していますか?その場合は手順を教えてください。

まとめ

以上が、海外の雇用先に求められた犯罪経歴書の概要と、日本で申請しようとした私の体験談でした。

日本では気軽に申請出来るものではないので、私のようにいきなり警視庁で出向くのではなく、まずは電話で相談することをオススメします。

後から気付いたのですが、警視庁サイトにも「※提出先、発給事由によっては、直ちに申請を受理することができない場合がありますので、事前に電話でお問い合わせください。」と記載がありました。。

少しでもご参考になれば、幸いです!

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