【内容と感想】サーチインサイドユアセルフ【マインドフルネス】

健康

 

自分の価値観を大きく変えてくれた一冊を、ご紹介します。

本のタイトル:サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法

本の内容(抜粋)

(以下「イントロダクション」より一部抜粋)

グーグルは革新を促すために、自社のエンジニアが就業時間の20%を各自のコアとなる仕事以外のプロジェクトに使うことを気前良く認めている。そこで私たちのグループがその「20%の時間」を使って創り上げたのが、マインドフルネスに基づく、いわゆる「EQ(情動的知能)」のカリキュラムだ。(・・・中略・・・)

このマインドフルネスに基づくEQカリキュラムの名前が「サーチ・インサイド・ユアセルフ(己の内を探れ)」略して「SIY」だ。グーグルではよくあることだが、この名前も最初はジョークだったものの、それがけっきょく定着した。最終的に私はエンジニアリング部門を離れて「ピープル・オプス」(グーグルでは人材担当部門をそう呼ぶ)に移り、これをはじめとする自己成長プログラムを管理することになった。そういう道のりをたどったエンジニアは、私がグーグル史上第一号だ。グーグルはエンジニアにEQを教えさせるのだから愉快ではないか。なんという会社だろう。

抜粋:Amazon

この本をから学びたいこと

  • 瞑想をするメリット
  • なぜシリコンバレーの人たちは瞑想をしているのか
  • 効果を得られる、正しい瞑想のやり方

私がこの本を読もうと思った理由は、マインドやメンタル面を改善することでどんなメリットがあるのかを、正しく学びたいと思ったからです。

ヨガや瞑想が流行していたり、米国の大手IT企業でもマインドフルネスのプログラムを取り入れていたり、それに影響されてか自分の会社でもマインドフルネスのプログラムが始まるなど、ここ数年に渡ってよく聞くようになりましたが、あまり気に留めていませんでした。

健康といえば運動や食事などのイメージが強く、マインドを変えることのメリットを理解していなかったからです。

運動や食事についてある程度知識が身についたと感じて、次は何を学ぼうかと考えたときに、マインドやメンタルについて知ってみたくなりました。

そんな経緯で、Google本社で人材開発のプログラムとして実際に行われていた「Search Inside Yourself」の発案者が著者の、この本を読むことに決めたのです。

読み終えたら達成したいこと

  • 瞑想の効果や仕組みを理解した上で、日々の習慣にする
  • ストレスへ上手く対処出来るようにする

マインドフルネスで得られる最大のゴール

この本を読んだ目的である、瞑想・マインドフルネスを取り入れるメリットは何か?についての答えですが、以下のようにメリットがたくさんあります。

・ストレス低減、回復力上昇、集中力向上、コミュニケーションスキルの向上
・冷静かつ集中力のある、ハイパフォーマンスなマインド
・ 高いパフォーマンス、創造力、モチベーションを維持する
・ 回復力・人間関係・生産性をより高める
・ 感情を制御する能力を高める
・ 思いやりと見識を持ってコミュニケーションをする習慣づくり
・ 生産性の高いチームワークと信頼を作る能力
・ ビジョンを明確にし、ポジティブな風土を創るためのスキル

しかし、それよりも私にとっての最大のメリットは「自分が望む人生に向かって、自分自身をナビゲートすることが出来るようになる。」ということでした。

メンタルを鍛えること=病まない強い心になる、というような安易なイメージを持っていた私にとっては、いかにマインドフルネスがより壮大な私たちの「人生」そのものにとってメリットがあるのかに驚きました。

なぜそれが大切かと言うと、自分が人生に何を求めているのか?何が自分を幸せにしてくれるのか?など「自分が望む人生」を理解しておかなければ、その為にすべきアクションも明確にならず、結果的に「自分が望む人生」を得られないからです。

その「自分が望む人生」を正しく理解していなければ、私たちはどこに向かって努力・行動しているのでしょうか?
今必死に努力していることで、本当に自分にとっての幸せを得られるのでしょうか?

仕事でもよく、ゴールや目的を明確に決めてから、それを達成する為にタスクへ分解して、具体的なアクションを取っていきますよね。

人生もそれと同じでした。「自分が望む人生」がゴールです。

そのゴールを明確化する為に、「マインドフルネス」の実践を通じて「自己認識」を深める事で、自分の中にある価値観や考え方のくせや、心の奥底にある「自分が求めるもの、価値観」などに自ら気が付くことが出来る。

そしてさらに自分の「現在」を認識することで「自己をコントロールする力」を高めることができ、「自分が望む将来」に向かって自分自身をナビゲートすることが出来るのです。

またマインドフルネスを通して「EI」を高める事で、対人関係の問題解決能力や、関係構築力、リーダーシップも高めることができるといいます。

「EI (Emotional Intelligence)」とは、日本語では感情知能ですが、他者へ共感をして上手くコミュニケーションをしたり、自分自身のストレスも上手に対処して困難に立ち向かったりするなど、自分自身の情動を正しく理解してコントロールできる能力のことです。

EIが高まれば、「共感力」を駆使してコミュニケーションを取ることができるようになり建設的な人間関係を構築することができるようになります。
さらに、先行き不透明な将来を見通す「洞察力」や複雑な人間関係を解決するためのヒントとなる「思いやり」を培い、チームを安心安全の場に導く卓越したリーダーシップを発揮することができるようになるのです。

マインドフルネス瞑想の科学的なメリット

さらに、本の中で以下のような科学的なメリットも紹介されていました。

特に、個人的に健康の基礎的な部分である「免疫」は関心が高いので、マインドフルネスで免疫力が上がるといことは驚きかつ、非常に有益な情報でした。

実践することのメリットが科学的エビデンスを持って証明されていることで、自信を持って取り組むことが出来ます。

  1. 不安レベルの減少
    バイオテクノロジー企業の従業員が8週間行なった結果、不安レベルが明確に減少

  2. 幸福感が増す
    瞑想を行なったグループは、行なってないグループと比較して、ポジティブな情動と結びいついている脳の部位が活性化

  3. 免疫力の増加
    瞑想を行なったグループの方は、行なっていないグループと比較して、インフルエンザ・ワクチンに対して、より多くの抗体が作られた。

    ※ワクチンの仕組み:
    人の身体はウイルスや病原菌などの抗原に一度感染すると、体内に抗体を作る働き(免疫)があります。

    ワクチンが体内に入ると、それが抗原とみなされて抗体が作られる。そのため実際にウイルスが体内に入っても、すでに抗体があるので、感染しにくくなります。

  4. 皮膚病の改善
    乾癬という皮膚病の治癒期間が、大幅に短縮

  5. 脳の新皮質の厚みが増す
    注意と感覚処理に関連する脳の領域の皮質が厚くなる

 

 

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